和食器の扱い方 ■漆製品の扱い方はこちら
手造りの器は丹精こめて出来ています。基本的な扱い方を知り、楽しくお使い下さい。

 <初めて使う前の手入れ>

◆ 器の底についている輪形の部分を高台(こうだい)と呼びます。窯から出したままの器の底はざらついているものです。そのままでは、テー ブルや重ねた時に他の器を傷つけます。たいていのものは処理していますが、指で触れて気になる場合は、目の細かいサンドペーパーを丁寧にかけましょう。

◆ 陶器は吸水性がありますので、匂いがつく・カビがはえる・色がつくなどのトラブルが起こりがちです。使用前に、鍋に器がかぶるほどの水を張り、器と一握りの米をいれ40分ほど煮てそのまま一晩浸けておきます。こうすると、器肌の間に糠が入り込みトラブルが防げるのです。特に、粉引(こひき)や貫入(かんにゅう・釉に入ったヒビ)のあるものは念入りに処理を施してください。尚、匂いがついてしまった場合も同様です。

 

 <使用前・使用中・使用後>

◆ 焼締め、粉引、貫入のあるものは、使用ごとに事前に充分水に浸けて下さい。先に水分を含ませておくと、料理の汁や油分が浸透しにくくなります。

◆ 焼締め、粉引のものに揚げ物を入れると、油染みになることがあります。 事前に水に浸けるのはもちろん、紙などを敷いて使用してください。

◆ 粉引のものは釉が厚いので少しの衝撃で剥がれることがあります。 洗いかごの中に雑に重ねて入れないよう、またしまう時は器の間 に紙をはさむようにしましょう。

◆ 色絵の赤や黒の模様は傷つきやすく、強くこすったりすると剥がれてしまいます。注意してご使用ください。

◆ 土もの(陶器)はよく乾かしてからしまいましょう。 特に梅雨時は器胎の中に入り込んだ水気がカビの発生を 起こしがちです。

◆ 土ものに食べ物を入れたまま長時間おきますと、染みやにおいがつく 原因になります。

◆ 荒土の土のものは目の粗い、小石混じりの野趣のある土で、それが見どころなのですが、水が滲み出ることがあります。花瓶・花生として作られたものは薬品で防水処理を施していますが、長時間(三日以上)水をいれた状態でやはり滲み出ることあります。お花のためにもよくありませんので、こまめに水をかえるなどしてできるだけ空気に触れさせて(乾かして)器胎に水がしみこまないようしてください。また、徳利など直接・間接に口にするものは体に害があるなどの理由で薬品処理をしていません。ご希望でそれらを花器にお使いの時はその処理をすることがありますが、それ以降食器としてのご使用はおやめ下さい。いずれも購入時に確認、相談することをお勧めします。



監修 翠信窯
 
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